メス猫の避妊手術に立ち会った体験記

不妊手術-4

メス猫の避妊手術(開腹)に立ち会ってきました。

以前、オス猫の去勢手術に立ち会ったことがありましたが、昨年9月に新たにメスの子猫を迎えたため、獣医さんにお願いし今回はメス猫の不妊手術に立ち会ってきました。

これから飼い猫に手術を受けさせる方は「どんな手術なんだろう」と心配になると思います。
実際の手術の方法を知ることで、その不安が少しでも取り除かれれば良いと思いレポートします。

メス猫の不妊手術には、いくつかの方法があります。

オス猫の去勢手術は睾丸を切り開いて中身を取り出し、血管と精管を縛るというもので、所要時間が短く血もほとんど出ない手術でした。メス猫の場合はお腹を切り開く開腹手術と、穴を数か所開けてそこから電気メスやカメラ等を入れて行う腹腔鏡手術があります。

今回は開腹手術により子宮・卵巣の両方を取り除く方法を見学しました。

いざ、去勢手術開始

メス猫(生後6カ月)手術の流れを順を追って説明します。
開腹手術のため、血や傷口、内蔵の画像などがありますので苦手な方はご注意ください。

最初に注射による麻酔を打つ

麻酔が効き始めると徐々に意識が朦朧とし始め、ほとんどの猫に吐き気があらわれます。

うちの子も何度かオエッとなり、唾液を少し吐きました。
この時に食べ物が気道に詰まったりするのを防ぐため、当日朝は絶食した状態で手術を行います。

約10分ほどで眠ってしまうのでその後すぐにガスによる麻酔に切り替えます。
ガス麻酔は体への負担が少なく、呼吸のリズムを確認しながら、麻酔時間をコントロールして眠らせることができます。

 

不妊手術-1

仰向けに寝かせ、ガス麻酔のマスクを付けられています。足や尻尾は、邪魔にならないよう紐で軽く固定してあります。

下腹部の毛をバリカンで綺麗に刈る

尻尾に近いほうの4つの乳頭周辺が剃毛の範囲になります。

不妊手術2

↑毛を刈り消毒をしたところです。開腹部位は、下腹部4つの乳頭のちょうど真ん中あたりになります。

メスを入れる

まずは表面の皮膚の部分を開き、次にその下にある筋肉を開くと、その中に内蔵(子宮や卵巣)があります。

不妊手術-3

開腹した部分から、丁寧に子宮を取り出しています。
猫の子宮は左右2本の管のようになっており、通常その中に複数の胎児を妊娠します。

子宮の管の先には卵巣が付いています。子宮と卵巣の両方を切除することで、妊娠をしないだけでなく、これらの臓器の病気の心配がなくなるのが避妊手術のメリットです。

合わせて乳腺ガンなどホルモンが関与する病気に罹患する確率も低くなると言われています。

他の臓器を傷つけないよう注意しながら子宮と卵巣を取り出し、大量に出血しないよう糸で縛りながら切除します。
発情したメス猫だと子宮が太くなり弾力も強くなるので、糸で縛る作業がより難しくなるそうです。

不妊手術-4

Y字型になっているのが子宮です。これは発情していない状態です。
子宮と卵巣を切除したら、切開の時と逆の手順でまず筋肉を縫い、その後皮膚を縫います。

縫合する

皮膚の部分は5針ほど縫いました。傷口の長さは5センチ弱です。
抜糸の必要がないように、溶けて体内に吸収される糸を使いました。

不妊手術-5

↑内側の筋肉部分を縫合しました。

不妊手術-6

↑皮膚の部分を縫合しました。傷口を舐めないよう、手術服を着せます。

こちらの病院では伸縮性のある筒状の布に切りこみを入れて手足が出るようにして、ずれないように首と腰の部分をサージカルテープで巻いて軽く固定してもらいました。

不妊手術-7

術後は1週間ほど着せたままにしました。ガス麻酔を外し麻酔を覚ます注射を打ってケージの中で様子を見ます。

約2時間ほどで完全に意識がハッキリしてきます。入院が必要な病院もありますが、こちらの病院では日帰りができます。術後の投薬などは必要ありませんでした。

日帰り手術で家に帰宅

さすがに手術当日はいつもより動きが鈍くじっとしていることが多かったですが、翌日からは徐々にいつもの活発さを取り戻し、痛みに対する強さに関心しました。

不妊手術-8

オスに比べて手術時間は長いですが、それでも麻酔の時間を除くと、剃毛などの準備に5分、開腹と切除に10分、縫合に10分といったところでした。

術後約5日ほどで以前と同じように走ったり、高い所に登ったりできるようになり、痛みも全く感じていないようでした。

術後約2カ月で傷口周辺の毛がほぼ生えそろい手術痕がほとんど見えなくなりました。

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