粗悪なキャットフードは肥満や結石になる危険性が高い

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猫の肥満

皆さんは、愛猫にどのようなフードを与えていますか?

キャットフードは国産・海外産を合わせると数百種類が販売されておりますのでどのフードが適切なのか迷っているのではないかと思います。

この記事ではフードが原因で起こる可能性のある病気と餌の選び方についてのご紹介致します。

 

目次

 

間違えたフードによる肥満によるリスク

肥満は、適切な種類かつ、量のフードを与えていないということから起こります。

猫は肉食動物の身体の造りをしていますので、穀物は上手く消化する事が出来ません。

ですから、お肉を主原料としている消化吸収に適したフードを選ぶ事を気に留めておくと良いでしょう。

お肉が主原料のフードを与える

激安フードと高価なフードの比較

猫ちゃんに与えているフードの裏面にある原材料を確認してみて下さい。

原材料は含まれている材料が多い順に記載されているので、初めにトウモロコシなどの穀物が表示されているか、肉が表示されているかでその餌の主原料が分かります。

市販のフードの多くが穀物を主原料にする理由は、量と重さを増やす為です。

多くの人はフードの原料なんて確認しないので、穀物を多く入れて製造原価を抑え、安く販売すればお買い得に見えますよね?

ですが、そのお買い得感こそメーカーの罠なのです。

なぜなら、猫ちゃんは穀物を消化する事が出来ないので、必要なエネルギーを摂取する為に多くの量を食べる必要があり体に負担となる事に加えて、飼い主からしてもお肉がメインのフードよりも多くの量を食べさせる必要があるからです。

結局の所、高品質のフードを少し与えるのか、低品質のフードを多く与えるかでそれほど金銭的な差はあまりありません。

1日の給与量カナガン

カナガン

銀のスプーン

銀のスプーン

2〜3kg-40g40-60g
3〜4kg-50g60-70g
4〜5kg-65g70-90g
5〜6kg-75g90-100g
6〜7kg-90g100-110g

カナガンという穀物フリーの高品質フードと、ペットショップなどでも市販されている穀物が主原料の銀のスプーンを比較し表にまとめました。

両者はどちらも成猫用のキャットフードですが、1日の給与量が20gも違っています。

その理由は原料の質の差です。1日だけなら、たった20gの差ですが、1年間与え続けは7300g(7.3kg)もの消化出来ない穀物を口にしている事になります。

平均的な体重4kgの猫ちゃんが年間7300g(7.3kg)の消化出来ない食事を食べなければならない事は、平均的な体重60kgの男性に置き換えると109500g(109.5kg)消化出来ない食事をしている計算となります。

人間に置き換えて考えるとどれだけ体に負担が掛かるか理解し易いですね。

 

高品質のフードと低品質なフードの金銭的な差

フード名カナガン

カナガン

銀のスプーン

銀のスプーン

1kg辺りの販売額2,376円1,058円
1日辺りの金額118円75円

販売価格はアマゾンで実際に販売されている金額を調べています。

1日辺り43円程度の差なので、1ヶ月では1,290円の差です。

1,290円を高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですが、低品質の餌を与えた結果、病気になって治療費が掛かる事を考えるとそれほど高いとは思いません。

なんたって、病院に行けば1回5000円位は掛かってしまいますからね。

 

低品質な餌でも健康は間違いです

お米にお味噌汁を掛けた「猫まんま」食べてるけど健康だぞ!

一部の方からは突っ込まれそうですが、穀物であるお米もお味噌汁も猫には消化出来ないのでお腹は膨れても栄養は取れていません。

日本獣医師会の調査では、2000年では平均的な猫の寿命は7.9歳でしたが、2015年現在では平均15歳まで生きられるように大幅に好転しています。

これは、キャトフードで必要な栄養が手軽に摂取出来るようになった事も関係しているとの事です。

猫の平均寿命推移グラフ

キャットフードによってお肉の質は違う

安いフードではお肉が含まれていても、肉類(チキンミール、ビーフミール、フィッシュエキス)などが原料のフードが目立ちます。

◯◯ミールの意味は、人間が食べる事が出来ない内臓や毛、骨などを使っていると言う意味であり、◯◯エキスに至っては、材料そのものではなく、エタノールと水の混合液に浸出した液体を濃縮したものが使われています。

お肉をスーパーに買い物に行けば比較的安い鶏肉でさえ100g-90円はしますよね?

もしフードの原料に8割のお肉を使おうとすれば、それだけでも原価は720円なので、1kg-300円〜500円程度で販売する市販のフードでは激安で仕入れる事が出来る、骨・皮・内臓など人が食べられない処分する部位を原料にしないと利益が出ない為に粗悪な材料が使われています。

ですから、正しい知識を持って適切なフードを選択する必要があります。

 

激安フードは猫ちゃんの肥満の大敵

市販のドライフード(カリカリ)は製造原価の安いとうもろこし・穀類を主原料にしており、それを毎日与え続けていると消化吸収の機能が上手く働かなくなるので肥満になり易くなります。

 

肥満のリスクと発症する可能性が高い病気

肥満になると、足腰への負担が大きくなり様々な病気を発症するきっかけとなります。

体重が重く関節に負担がかかると捻挫を招く場合もありますし、椎間板がつぶれたり、変形すると椎間板ヘルニアになる可能性があります。

他にも、軟骨がすり減る事が原因で関節炎や変形性関節症などを発症するリスクも高まります。

いずれの場合にも痛みや麻痺を招くので運動する事が嫌になってしまい、さらに体重が増加する負のサイクルが生まれます。

ですので、以下のような日頃からの心掛けで予防をする必要があります。

●猫の身体に適した成分のフードを適切な量で与える事

●飼い主さんも一緒に遊んであげる等して、運動もさせてあげる事

 

肥満の子の無理な運動ダイエットは要注意

ダイエットの為に運動を過ぎると、逆に関節に負担がかかり過ぎるので気を付けましょう。もしも、

●愛猫の歩き方がおかしい
●関節の動きが鈍い
●関節が変形している
●運動を嫌がる
●触ると嫌がる

等の症状を見せる事に気付いた場合は、すぐに病院に連れて行ってあげてください。

 

粗悪なフードが原因の尿路結石にも注意しよう!

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画像引用:猫の泌尿器ケア研究会

猫は雄・雌に関わらずどちらも尿路結石になる可能性があります。

特に去勢後の雄猫は尿管がカーブしていて先端が細くなっているので、結石が詰まりやすく尿路結石症を発症する子が多くいます。

尿路結石症を発症すると尿の中に結石が混じり、それが原因で尿を出す時に痛みを伴ったり、血尿が出る場合もあります。

 

尿路結石症の原因

尿結石の成分はマグネシウムやリン、カルシウムなどのミネラルです。ですから、マグネシウムやミネラルが過剰に含まれるような食事を摂り続けていると発症する確率が高まります。

加えて、猫のトイレや家が汚いなどのストレスが引き金となる事や、水を飲む量が少いと尿の中で飽和状態となったこれらの成分がシュウ酸カルシウム化したものが出現し、やがて結晶となり、結石へと変わることによって発症すると言われています。

ですから予防の為には栄養素がバランス良く入ったフードを与えることが特に大事のようです。

 

フードのマグネシウム値をチェックしよう

キャットフードの成分表示に記載されているマグネシウム量をチェックしてみてください。

マグネシウム値が0.08%~0.09%(0.1%位でも良い)の範囲であるフードだと、マグネシウム値が猫の身体にとっては適切量であり尿路結石になりにくいといわれています。

ですが少なけば少ないだけ良いという訳ではなく、多過ぎても少な過ぎてもいけないものだと考えられています。

フードを購入時にはマグネシウム値が適切な範囲である商品を選びましょう。

マグネシウム含有量

 

予防の為には尿のpH値の調節も重要である

猫が尿路結石症を予防する為にはpH値の調節も大切です。

なぜなら、pH値が低過ぎるとシュウ酸カルシウム結石とは別の、ストルバイト性尿結石が出来てしまう危険性が高くなるからです。

 

尿結石予防の為の5ヶ条

  • フードのマグネシウム値に気を遣う事
  • 猫のトイレや居る場所を綺麗に掃除してストレスを溜めさせない事
  • ウェットフードを与えたり、水を飲む量を増やさせる事
  • 一緒に遊んで運動させる事
  • 食事を与える回数を1日2回位にする事

これらを念頭に置き生活するだけでも、尿のpH値を調節することが出来ます。

猫のトイレを掃除する際に、おしっこにキラキラした結晶や血が混じっていないかをチェックもして下さい。

猫の尿の正常値はpH6.4の弱酸性が指標だといわれています。

日頃の不摂生から結石が気になる場合はお店にpH値が調節できる猫砂や試験紙等も売っています。

飼い主さんがしっかりと管理をして愛猫にはできるだけ長く健康で元気な身体でいさせてあげて下さい。

 

尿路結石の症状、血尿について

猫の血尿

我が家ではシステムトイレに針葉樹を固めたペレットタイプの砂を使っています。

おしっこがかかった部分のみが崩れて、下にあるペットシートに落ちる仕組みなのですが、ある日シートが真っ赤になっていました。

尿結石になると血尿が出るのが主な症状なので毎日チェックしていれば直ぐに分かります。

ですが、おしっこのついた部分の色が変わる砂を使ってる方は、もしかすると、直ぐに気付いてあげる事が出来ないかもしれません。

なぜなら、症状がある程度進んでくると画像のように真っ赤なおしっこになりますが、尿の中に含まれる血液の量が少ない時は、赤ではなく黒ずんだように見えるからです。

同様に時間が経った血尿も黒っぽい色です。血液は時間が経つと酸化して黒くなるので、いつもと色が違うと感じた場合は獣医さんに診てもらいましょう。

 

動物病院にいく前に・・・

動物病院に行く場合は、採尿をして持っていく必要があります。

古いおしっこでは、結石があるか正確に判定する事が出来ないらしいので、採尿後1時間程度の新鮮な尿を持参し持って行きましょう。

ですが、猫ちゃんが都合よくおしっこをしてくれるとは限らないので、どうしても時間が経ってしまう可能性が高い場合は冷蔵庫で保存する事で鮮度を保てるそうです。

 

おしっこ(血尿)の取り方

採尿方法は2つあります。

1つ目は猫ちゃんがおしっこをしている所に容器を入れて採尿する方法

2つ目はトイレにラップを引いておく方法

トイレにラップを敷く

1つ目の方法は直接取る必要があるので難易度は高めなので家では2つ目の方法で採尿しました。

猫は足に伝わるトイレの砂の感覚で尿意を催すので、ラップを引いていても関係なくおしっこしてくれます。

但し、ラップの上におしっこが溜まるので足についてしまうのが難点です。

おしっこが取れた事を確認出来れば、すぐに手足を拭いてあげる事が成功させるポイントです。

 

動物病院の診察料金の目安

尿路結石診療明細

病院によって診療費が異なるのであくまで目安ですが、合計12,090円掛かりました。

尿検査のお金は1,500円なので意外に安く感じましたが、レントゲン検査が結構高かったです。

レントゲンが必要な理由は尿検査では陰性だったとしても、体内にシュウ酸カルシウム結石やストルバイト性尿結石がある可能性も捨てきれないからです。

なのでレントゲンを取り結石の有無を判断するそうです。

尿路結石のレントゲン検診

 

尿検査の結果

血尿検査結果

検査後はこのような検査結果を頂けます。

潜血と記載されている部分がプラスだったので血尿は間違いないらしいです。

しかし、ストルバイトとシュウ酸カルシウムは見つからなかったので、今回は尿路結石ではなくストレス性の血尿であるとの診断でした。

ちなにみに、抗生物質の注射と利尿剤の点滴で翌日には症状がなくなりました。

 

まとめ

質が悪いフードを与え続けると肥満や尿路結石など様々な病気を招きます。

ですから、金銭的な負担にならない程度で良いので、安全な食事を食べさせてあげて下さい。

当然ですが、安全だけではなくて喜んで食べる美味しいフードを選ぶのも大切です。

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佐山真隆

佐山真隆愛玩動物飼養管理士

投稿者プロフィール

2級愛玩動物飼養管理士の資格を所有しています。

ペットの病気という難しい話ではありますが、飼い主さん目線でなるべく分かりやすく執筆するように心がけていますのでよろしくお願い致します。

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