犬のノミ・ダニ駆除薬はたくさんの種類が各メーカーから販売されていますが、中でも良く似ているのが「コンフォティス」と「ネクスガード」ではないでしょうか?
この記事ではコンフォティスとネクスガードを販売会社、薬の成分と副作用、飲ませ易さ、お薬の特徴、価格などを徹底比較してみようと思います。
この記事の目次
「コンフォティス」と「ネクスガード」の特徴を比較
商品名 | コンフォティス | ネクスガード |
---|---|---|
主成分 | スピノサド | アフォキソレイナー |
薬のタイプ | 錠剤 | チュアブル |
犬 | ||
猫 | ||
ノミの成虫 | ||
ノミの卵・幼虫・蛹 | ||
マダニ | ||
フィラリア | ||
内部寄生虫 | ||
ノミ/駆除までの時間 | 4時間以内 | 6時間 |
マダニ/駆除までの時間 | 48時間 | 24時間 |
体重制限 | 犬: 2.3kg以上 猫: 1.4kg以上 | 犬: 1.8kg以上 |
年齢制限 | 14週齢〜 | 8週齢〜 |
コンフォティスとネクスガードはどちらもノミとマダニの駆除に効果があるお薬です。
最近では、ノミダニ駆除と一緒にフィラリア予防と内部寄生虫の駆除が一緒に出来るお薬もありますが、これらはノミの成虫とマダニにしか効果がありません。
ネクスガードは犬専用ですが、コンフォティスは全5サイズ中、3サイズは犬猫兼用で使えるといった違いもあります。
ノミダニ駆除に必要な時間
ネクスガードとコンフォティスは駆除出来る寄生虫が同じですが、駆除に掛かる時間が違います。
まず、ネクスガードはノミを6時間、マダニを24時間以内に駆除する事が出来るのに対して、コンフォティスでは、ノミを4時間、マダニを48時間以内に駆除する事が出来ます。
ですから、ノミの駆除を優先する場合はコンフォティスを選び、マダニ駆除を優先したい場合はネクスガードを選ぶのもいいかと思います。
どちらを選んでも他のノミダニ駆除薬の平均よりも早い時間で駆除する事が出来るので好みで選んで問題ありません。
お薬の飲ませ易さで比較
コンフォティス | ネクスガード |
---|---|
コンフォティスは錠剤、ネクスガードはチュアブルタイプのお薬です。
コンフォティスは錠剤ですが、ビーフ味のフレーバーで嗜好性を高めてあるので普通の錠剤よりは与え易いです。そのままでも食べてくれる子もいるようですが、嫌がる場合はご飯などに混ぜて与えます。
対してネクスガードは、チュアブルタイプで牛肉にお薬の成分を染みこます形で作られているのでメーカー調べでは9割の犬がそのまま喜んで食べてくれたようです。
ですから、お薬嫌いな子にはコンフォティスよりも食感がよりお肉に近くて美味しいチュアブルタイプのネクスガードを選んであげましょう。
「コンフォティス」と「ネクスガード」副作用を比較
コンフォティスもネクスガードも厚労省に認められた医薬品なので安全性はどちらも高いです。
ですが、お薬が合わず副作用が出てしまう子も中にはいるので、動物医薬品等データベースを元に副作用発生件数と症例を独自の目線で比較していこうと思います。
コンフォティスの副作用
コンフォティスの副作用には、嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、猫では流涎(よだれを流すこと)があるようです。
また、動物医薬品等データベースで調べるとコンフォティスの副作用と考えられるのが現在迄に38件報告されているようです。
この中の37件は軽い症状だったのですぐに回復したようですが、1件の死亡例がありました。
しかしその1件に関しては、心筋症、後大静脈血栓塞栓症による後肢断脚などの既往歴がある猫だったので死亡の原因が薬の副作用とは関係ないかもしれないようです。
コンフォティスが2010年に発売されて以来、現在まで使われ続けている事を考えると副作用の報告件数も非常に少なく安全性が高いと考えます。
ネクスガードの副作用
ネクスガードの副作用は、嘔吐、皮膚の乾燥、下痢、嗜眠(高熱や重症の為に眠ったような状態になる事)、食欲不振があるようでした。
件数は全部で6件報告されていて、5件が回復、1件が死亡でした。死亡した犬は既往歴にてんかんの発作がありましたのでそれが原因になった可能性があるようです。
ちなみに、ネクスガードはてんかん発作の病歴がある犬には投与しないか、投与する場合は慎重に使うように指示されているので注意事項さえ守れば非常に安全に使えると感じました。
副作用の件数がコンフォティスより少ないのは、ネクスガードがコンフォティスより後の、2014年に発売されたまだ新しいお薬だからだと推測しています。
年間の副作用報告件数として考えるとどちらも件数が非常に少なく安全性が高いと思いました。
「コンフォティス」と「ネクスガード」を価格で比較
動物病院のWebサイトでコンフォティスとネクスガードを調べたところ、ネクスガードが1錠1400円〜1800円、コンフォティスが1錠1100円〜1700円でした。
ですから、価格にはほとんど違いはありませんが、若干コンフォティスの方が安い価格設定をしているようです。
「コンフォティス」と「ネクスガード」通販ではどちらが安いのか?
お薬の値段/1ヶ月分 | コンフォティス | ネクスガード |
---|---|---|
超小型犬 | 1,023円〜 | 832円〜 |
小型犬 | 1,068円〜 | 880円〜 |
中型犬 | 1,139円〜 | 927円〜 |
大型犬 | 1,178円〜 | 1,067円〜 |
コンフォティスやネクスガードなどの動物用医薬品は楽天やアマゾンなどの通販で販売されていないので、正確には個人輸入サイトより購入する事が出来ます。
個人輸入サイトの価格を調べた所、動物病院での価格とは反対にネクスガードの方が安く買えるようでした。
病院の価格と比較すると1錠あたり500円〜1000円ほど個人輸入が安く買えるので年間1万円程度の駆除薬代の節約にもなりますね。
最後に
コンフォティスとネクスガードの比較はいかがだったでしょうか?
ネクスガードの方が与え易いし、価格も通販ならすごく安いので私はネクスガードを買う事にします!
それぞれのお薬の特徴を正しく理解して愛犬に合ったノミダニ駆除薬を選んであげて下さいね。
当サイトの編集長として犬や猫を飼う上で役立つ情報やお得な商品などを紹介します。
記事の内容は医学的な判断、アドバイスを提供するものではございません。
ペットの病気やお薬については必ず獣医の指示に従って頂く事が重要です。
この記事へのコメントはありません。