フィラリア予防薬を飲ませ忘れても1ヶ月未満なら大丈夫と言い切れる根拠とは!?

フィラリア

フィラリア予防薬の飲ませ忘れの経験は誰しもあるはずです。
実際に「投薬忘れ」が原因でフィラリアに感染してしまった不幸な例も多数あります。
フィラリア症は感染してしまうと命に関わる病気ですから、とても心配されていると思いますが落ち着いて記事を読んでくださいね。

フィラリア予防薬の効果があるのは1週間前後

フィラリア予防薬は背中につけるスポットタイプや、口から食べるチュアブルタイプなど違いはあっても、どれも1ヶ月に1度の投薬が必要です。

つまり、1ヶ月間効果が持続すると思われている方が多いのですが実はこれが間違いです。
実際のフィラリア予防薬の効果は長くても1週間程度です。

この期間に限られた成長段階にあるフィラリアのみ駆除しています。
予防薬を食べさせた後1ヶ月間も体内に薬剤が残るはずはなく、数日で体外に排出されてしまうと想像できると思います。

フィラリア予防薬には1ヶ月の余裕期間が設定されている

前回の投薬から数日を過ぎたからと言って直ぐに感染する訳ではありません。
忘れてしまう人は多いのに、数日過ぎるだけでフィラリアに感染してしまうなら、今頃、ほとんどのワンちゃんがフィラリア症に感染している事になります。

そうなる事を避けるためにも予防薬には余裕をもった期間が設定されているので、2週間程忘れていただけなら全く問題ないように予防の間隔が決められています。

しかし、1ヶ月以上予防薬を忘れていた場合は少なからず感染のリスクがあるので注意が必要です。

2週間忘れなら問題ないと言い切れる根拠

期間成長しない2〜3週間1〜2ヶ月後2〜3ヶ月後6ヶ月後
段階第1期幼虫第2期幼虫第3〜4期幼虫第5期幼虫成虫
寄生場所血管
血管
蚊の体内
蚊の体内
皮下
皮下
筋肉
筋肉
心臓や肺の中
心臓や肺の中
効果なしなしありなしなし

それはフィラリア(犬糸状虫)のライフサイクルと、予防薬がフィラリアを駆除できる時期から説明出来ます。

まず、フィラリアには第1期幼虫〜成虫までの成長段階があります。
第1期幼虫はフィラリアの成虫に寄生されている宿主の血管にいる小さな赤ちゃんフィラリアです。

宿主が蚊に吸血された際に赤ちゃんフィラリアが蚊の体内に取り込まれ、赤ちゃんフィラリアを体内に取り込んでいる蚊に吸血された犬が次に感染します。

この赤ちゃんフィラリアの事を「ミクロフィラリア」と呼び、愛犬が感染するのはこの時です。

感染してからは1〜2ヶ月掛けて第3期幼虫〜第4期幼虫へと成長してくのですが、第4期幼虫の期間内にフィラリア予防薬を投与すれば100%駆除する事が出来ます。

イベルメック、レボリューション、カルドメックなど、全ての予防薬は第3期幼虫〜第4期幼虫の段階だけでしか駆除する事が出来ません。

注目して欲しいのは第5期幼虫に成長するには感染から2ヶ月掛かるという部分です。
即ち、通常の予防サイクル1ヶ月間+1ヶ月間の余裕期間があるという事です。

これが1ヶ月までならギリギリセーフだと言える根拠です。

フィラリア症についてさらに詳しく知りたい場合は、『フィラリア症の正しい理解と予防の方法』も合わせてご覧下さい。

忘れてた場合は検査が必要か獣医と相談しよう

愛犬がフィラリアに感染したか検査してもすぐには診断出来ません。
感染した可能性がある日から約6ヶ月程度時間を空ける必要があるからです。

この感染後6ヶ月というのはフィラリアが成虫になる迄の期間です。
それまでは検査をしても正確な診断結果は出ないので、おどおどしても仕方がないですし、今まで通り予防薬を飲ませてあげましょう。

フィラリア感染の可能性が高いと感じているなら、プロハート(モキシデック)という予防薬が選択肢になります。
他の予防薬と違い、モキシデクチンを主成分としており、フィラリア感染した場合に保存療法としても使える予防薬になっています。

予防薬を与えて食欲不振、嘔吐、下痢、歩行異常、元気消失、皮膚アレルギーの症状があれば、フィラリアに感染した犬に予防薬を投与した事による副作用の可能性があるので、速やかに病院に行って相談してくださいね。

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