猫の毛球症(ヘアボール)を予防する8つの方法と治療体験談

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猫が吐いた物、チェックしていますか?

猫が「胃の中のものを吐く」というのは比較的よく見受けられます。

ごく若い猫はそうでもないですが、シニア期に向かうにつれて吐く頻度は高くなる傾向があります。

猫が吐く理由は様々ですが、その中のひとつに「毛球症」という症状が挙げられます。

猫は被毛をしょっちゅう舐めてグルーミングするので、消化器内に溜まった抜け毛が便として排出されない場合に吐いて毛を出す習性があります。

よく「毛玉を吐く」と言われますが、実際に吐き出されたかたまりは「毛玉」などという可愛らしいものではなく、大量の毛が圧縮され、胃液でガチガチに固まった硬いものです。

万が一これを吐き出すことも出来ず、消化器内で詰まって大きくなってしまうと、開腹手術で取り出さなければならなかったり、処置が遅いと食欲不振や下痢、便秘などの症状が出ることもあります。

実は毛球症は最悪の場合、命にかかわる怖い病気なのです。

 

毛球症になりやすいのはどんな猫?

以下の条件に当てはまる猫は毛球症になる可能性が高いので、特に注意が必要です。

  • 長毛種の猫
  • 常にグルーミングしている猫
  • 抜け毛が多い猫
  • ブラッシングされるのが嫌いな猫
  • 高齢の猫
  • 猫草を食べる習慣がない猫
  • 便の中に抜け毛があまり混じっていない猫
  • あまり吐くことがない猫

 

13歳になるシニア猫が、毛球症に。

13歳になるうちのメス猫が、今年の春に毛球症になりました。

短毛の猫ですが、細くて柔らかいアンダーコートが多い毛質です。

普段から他の猫に比べて抜け毛が多く、毛がゴッソリ取れると評判のブラシ「ファーミネーター」を使ってしっかりブラッシングをしていても、換毛期には毎日かなりの量が抜けます。猫草を食べてたまに吐くこともありますが、歳を取ってからは吐くという行為もなかなか上手く出来なくなっているようでした。

ブラッシングで抜けた猫の毛

換毛期に入ったある日、この猫がしきりに口を気にしてクチャクチャと音を立てるようになりました。

次第に歯ぎしりのように上下の歯をこすり合わせたり、口の中に違和感があるような仕草や、吐きたくてオエッとしてもうまく吐けないような、苦しそうな様子を見せはじめました。

動物病院を受診して体をチェックしてもらましたが特に悪い所はありません。口の中にも炎症などは起きていませんでした。

獣医さんは毛球症を疑い、毛を便と一緒に排出しやすくする薬を処方されました。

ワセリンが主成分の甘くドロリとした薬で、猫になめさせて服用させるものです。

薬を投与し、上手く便の中に毛が混じって排出してくれればよかったのですが、結局数日後に大きな毛のかたまりを自力で吐き出しました。直径1センチ、長さ5センチくらいの筒状のかたまりで、黒猫なので真っ黒い色です。

かなりの量の毛が押し固められてこの大きさになったものと思われます。

大きな塊だったので、かなり苦しそうに吐き出していました。

吐き出した毛球

 

毛球症を予防する8つの方法

なるべく体内に入る毛の量を減らすことが重要です。

そして体内に入ってしまった毛は、なるべく小さなうちに自然に便と一緒に排出するか、吐き出させるようにしましょう。日々の生活の中で工夫できるポイントを挙げてみます。

  • よく毛が取れるコームを使用し、丹念にブラッシングをする
  • 長毛の猫は、換毛期にはサマーカットをする
  • 毛球症対策用のフードを与える
  • 可溶性繊維などが入った、消化機能をサポートするフードを与える
  • 猫草を食べさせる
  • 便秘させないようにする
  • オリーブオイルをスプーンに1~3杯なめさせる
  • 毛球症対策の薬をなめさせる(市販されている物もあります)

消化器の中にたまった毛球はレントゲンなどに写りにくい為、明確な診断を行うのも難しいようです。

重症にならないように、毎日のケアで少しずつ毛球対策を行いましょう。

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斎藤 賜美愛玩動物飼養管理士

投稿者プロフィール

愛玩動物飼養管理士の資格を保有し野良猫の去勢・避妊手術や、

子猫の保護・譲渡などのボランティア活動に従事しています。

日本臨床獣医学フォーラムには毎年参加しており、日本中の著名な獣医師や、動物行動学の先生から直接レクチャーを受講しています。

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