ハートガードプラスは製薬会社メリアルが販売している犬専用のフィラリア症予防薬です。
今までハートガードプラスを聞いた事がなかった方もいるかもしれませんが、実はカルドメックチュアプルPの海外市場の商品名がハートガードプラスです。
この記事ではハートガードプラスを使って駆除出来る寄生虫や使い方の他、カルドメックよりハートガードプラスを選ぶべき理由をお伝えします。
この記事の目次
ハートガードプラスとカルドメックなど類似商品の区別
予防薬名 | 分類 | メーカー | メーカー同士の関係 |
---|---|---|---|
ハートガードプラス | 先発医薬品 | メリアル | 開発メーカー |
カルドメックチュアブル P | 先発医薬品 | ゼノアック | メリアルと提携し国内販売 |
イベルメックPI | ジェネリック | フジタ製薬 | カルドメックの後発医薬品 |
ストロングハート | ジェネリック | サヴァヴェット | カルドメックの後発医薬品 |
ハートガードプラスには複数の類似商品があります。冒頭でお伝えしたカルドメックもその1つですし、イベルメック、ストロングハードなどもそうです。
その理由は3つあります。1つ目は同じメーカーが販売する国によって中身は同じまま商品名だけ変えて販売しているからです。ハートガードプラスがカルドメックチュアブルPと中身が同じである理由がこの1つ目の理由に当てはまります。
日本ではカルドメックが動物病院で処方されるので有名ですが、元は米国のメリアル社から国内のゼノアックが提携を受けて販売しているので『ハートガードプラス』がオリジナルだと言えます。
2つ目は、特許による独占販売期間が切れた後に別のメーカーからジェネリック医薬品(後発医薬品)として販売されているからです。
ジェネリック医薬品は先発医薬品と効果・効能、用法・容量、有効成分の種類と量は全く同じですが、お薬に入っている添加物やお薬の味、お薬の形状などが異なる場合があります。
カルドメックとイベルメック、ストロングハートの関係が先発医薬品と後発医薬品の関係です。効果など重要な部分は同じですが細かい部分が違っています。
最後の3つ目は、お薬が海外の製薬会社の製品の場合、日本市場で販売する際に国内メーカーと提携して販売する事があり、同じお薬を国内と海外で違うメーカーが販売している事があるからです。
『カルドメックとイベルメックとハートガードプラスの違い』も参考になると思います。
ハートガードプラス〔カルドメック〕の成分と効果を調べました
ミクロフィラリア | フィラリア幼虫 | 犬回虫 | 犬鉤虫 |
ここまでの説明でハートガードプラスとカルドメックが名前のみ異なる、全く同一の予防薬だという事がお分かり頂けたと思います。
ハートガードプラスの主成分は「イベルメクチン」と「ピランテルパモ酸塩」です。
「イベルメクチン」は微生物から抽出されるエバーメクチンの構造を変えて作られた化合物であり、フィラリア症の原因となる犬糸状虫の駆除に効果を発揮します。
イベルメクチンは、少量の服用で有効性を示す成分であり、副作用も少ない事が確認されています。その証拠に人間用の寄生虫駆除剤としても国に承認されており「メクチザン」というお薬名で昔から使用されています。
もう一つの成分である、「ピランテルパモ酸塩」は犬回虫、犬鉤虫などの内部寄生虫を駆除する効果があります。
ハートガードプラス〔カルドメック〕が愛犬に最適なのか?
フィラリアの予防薬は動物病院で言われるがままに使っている方も多いのではないでしょうか?
「先生の言う事だから心配ない」と思考停止するのではなく出来る限り予防薬の効果について知っておく事が大切だと考えています。
ハートガードプラスはフィラリア症と犬回虫・犬鉤虫などの内部寄生虫に効果がありますが、ノミやマダニなどには効果がありません。
ですから、ノミとマダニの駆除と予防をする必要がある人は、ハートガードプラスではなく同じメリアル社が販売しているネクスガードスペクトラネクスガードスペクトラを選んだ方がいいかもしれません。
他にも、犬回虫や犬鉤虫などの内部寄生虫は心配ないので、フィラリアと同時にノミ・ダニを駆除したいのであれば「レボリューション」を選ぶべきです。愛犬に合った予防薬を選ぶ方法は、
「フィラリア予防薬を徹底的に比較してみた結果」を参考にして下さい。
カルドメックよりハートガードプラスを選ぶべき理由
これまでお伝えしたようにカルドメックとハートガードプラスの中身は全く同じだからです。
全く同じであれば手軽に通販で買える方が楽ですし、値段が安い方が財布にも優しいです。
ハートガードプラスは価格が安い
繰り返しますがハートガードプラスとカルドメックチュアブルは名前以外はどちらも全く同じ予防薬です。
しかし、ハートガードプラスはカルドメックチュアブルよりも価格が安いという特徴があります。
国内でフィラリア予防薬を買う場合にはペットショップや通販などでは販売する事が禁止されている為、動物病院以外から購入する事ができず価格が高止まりしてしまっています。
しかしながら、海外ではフィラリア予防薬は家庭薬としてスーパーでも販売していて価格も非常に安くなっています。
ハートガードプラスは海外市場版なので、海外通販(個人輸入)を利用する事で動物病院の半額以下で購入する事が出来ます。
注目:1錠400円だと!?ハートガードプラスの通販に感動した!
ハートガードプラスの最安値は?
ハートガードプラス | 価格(1箱6個) | 価格(1個) | まとめ買い最安値(1個) |
---|---|---|---|
小型犬用 | 3,082円 | 513円 | 467円 |
中型犬用 | 3,304円 | 550円 | 507円 |
大型犬用 | 4,090円 | 681円 | 574円 |
ハートガードプラスは楽天やAmazonの販売禁止商品
ハートガードプラスに限らず、フィラリアの予防薬は国内通販で購入する事は出来ません。
法律で禁止されているので、もし見つけても違法販売なので買わないようにしましょう。
フィラリア予防薬の購入は海外通販から個人で使用する目的でのみ購入する事が認められています。
ハートガードプラスを激安で購入する方法を上でご案内しておりますが、安いからと言ってたくさん買ってメルカリ出品とかすると違法なので注意です。
ハートガードプラスの購入は「ペットのお薬うさパラ」が最安値です。
関連:うさパラの口コミは?ちゃんと届くか実際に注文してみた!
ハートガードプラスを使ってみよう
イベルメックからハートガードプラスへの切り替え対応表
ハートガードプラスの種類 | 体重 | カルドメックチュアブルの同等品 | イベルメックPI同等品 |
---|---|---|---|
小型犬用 | 12kg未満 | カルドメックチュアブルP68 | イベルメックPI-68 |
中型犬用 | 12kg〜23kg | カルドメックチュアブルP136 | イベルメックPI-136 |
大型犬用 | 23kg〜46kg | カルドメックチュアブルP272 | イベルメックPI-272 |
ハートガードプラスは小型犬用・中型犬用・大型犬用の3種類販売されています。
カルドメックチュアブルPを使っていた方、イベルメックPIを使っていた方は上記の表を参考にハートガードプラスに切り替える事で費用を抑える事が出来ます。
ハートガードプラスの使い方
体重に合ったハートガードプラスを毎月1回、1ヶ月間隔で食べさせる事により駆除効果を発揮します。与え方を詳しく知りたい場合は、以下の動画が参考になるはずです。
ハートガードプラスの飲ませ忘れは危険?
食べさせるのを1ヶ月以上忘れた場合は、フィラリアに感染してしまう場合があるので注意して下さい。
2週間迄の飲ませ忘れであれば、よほど運が悪くない限り感染の心配はないと考えています。
関連:フィラリア予防薬を飲ませ忘れても1ヶ月未満なら大丈夫と言い切れる根拠とは!?
ハートガードプラスを割って使うのは辞めた方がいい
フィラリア予防薬は用法・容量を守って与えるのが基本です。
例えばハートガードプラス中型犬用は対象が12kg〜23kgの犬となっており約2倍の幅がありますが、愛犬の体重が12kgだからと言って、中型犬用を半分に割って半分だけ与えればいいという訳ではありません。体重が12kgであっても、24kgであっても与える量は必ず1粒です。
一部の動物病院でもそのような処方をしている所があると聞いた事がありますが、それは獣医が自らの責任でそうしているに過ぎず、メーカーがそのような使用方法を推奨している訳ではありません。
量をケチったった結果、フィラリア症に感染したのでは目も当てられないですから、用法・容量を必ず守って使用しましょう。
節約したいのであれば、海外通販(個人輸入)からの購入が1番良いですし私もそうしています。
ハートガードプラスに副作用はあるのか?
ハートガードプラスは副作用が少ないお薬だとされていますが、
食欲不振、嘔吐、下痢、元気消失、痙攣など軽度の副作用が現れる場合があるそうです。
投与後に副作用らしき症状が現れた場合は、獣医に相談するようにしましょう。
最後に
病院によって異なるものの、カルドメックチュアブルPは1個1,600円、ジェネリック薬のイベルメックIPは1個1,200円くらいが相場だと思います。
カルドメックと名前違いのハートガードプラスを海外通販で個人輸入すると1箱6個から1錠400円台より購入する事が出来るのでぜひお試し下さい。
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記事の内容は医学的な判断、アドバイスを提供するものではございません。
ペットの病気やお薬については必ず獣医の指示に従って頂く事が重要です。
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