2017年にマダニから媒介するウイルス「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」に猫経由による感染の疑いで死亡者が出ていると厚生労働省が発表しました。
国立感染症研究所によると、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の致死率は6.3%〜30%と極めて高く改めてペットのマダニ駆除の必要性が認識されだしています。
レボリューションは1本でフィラリア症予防及び、ノミ・ミミヒゼンダニ・回虫の駆除が出来る便利な駆除薬ですが、マダニには効果がないといった弱点もありました。しかし遂にマダニにも効果があるレボリューションの進化版が発売されました。
商品名は「ストロングホールドプラス」です。
ストロングホールドプラスは猫専用です。犬用は現時点では販売されていません。
ちなみに、ストロングホールドとはレボリューションのヨーロッパ版の商品名で、レボリューションと同じゾエティス社が販売している同成分・同効果の駆除薬です。
ストロングホールドについての詳細は「ストロングホールドとレボリューションが本当に同じか猫に使ってみた感想」をご覧下さい。
これまではレボリューションとストロングホールドの2種類しかありませんでしたが、ラインナップにマダニにも効果のある「ストロングホールドプラス」が加わった形となります。
従来版レボリューションとの効果の違い
寄生虫駆除効果 | レボリューション | ストロングホールドプラス |
---|---|---|
ミクロフィラリア | ||
フィラリア幼虫 | ||
ノミの卵 | ||
ノミの幼虫 | ||
ノミの成虫 | ||
マダニ | ||
シラミ | ||
ミミヒゼンダニ | ||
猫回虫 | ||
鉤虫 |
レボリューションとストロングホールドプラスの共通成分は「セラメクチン」です。セラメクチンはフィラリア予防及び、外部寄生虫のノミ・ミミヒゼンダニ、内部寄生虫の猫回虫・猫鉤虫に効果があります。ストロングホールドプラスには「サロラネル」という新成分が追加され、マダニ・シラミに対しても効果を発揮します。
従って、マダニとシラミも合わせて駆除したい場合はレボリューションではなく「ストロングホールドプラス」の使用を検討されるといいと思います。
ストロングホールドプラスの価格について
マダニとシラミへの効果が加わった事によりストロングホールドプラスは従来のレボリューションよりも値段は高いです。
1箱3本入りを購入すると1本辺り250円程度値段が上がります。しかしながら、レボリューションとは別にマダニやシラミにも効果のあるフロントラインプラスなどを使用する事を思えば1本250円の価格差は良心的だと感じました。
また同じ価格帯の商品としては、レボリューションとは別会社の製品にはなりますが、メリアル社から「ブロードライン」という商品が出ています。ブロードラインも猫専用の寄生虫駆除薬でストロングホールドプラスと同等の駆除範囲に加えて、瓜実条虫・猫条虫・多包条虫といった内臓に寄生する寄生虫への駆除効果があります。外で放し飼いしている猫であれば内臓の虫が寄生するリスクが高いのでブロードラインも選択肢になるかと思います。
ブロードラインについては「新発売!猫の駆虫薬『ブロードライン』」に詳しくまとめておりますのでご覧下さい。
ストロングホールドプラスの購入方法
ストロングホールドプラスは執筆時点では動物病院などでは購入できませんのでネットで注文します。レボリューションなども同じですが、駆虫薬をネット注文するとお値段も動物病院の半額程度になりますのでぜひこの機会に利用してみて下さい。
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記事の内容は医学的な判断、アドバイスを提供するものではございません。
ペットの病気やお薬については必ず獣医の指示に従って頂く事が重要です。
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