ファイザー社が製造するレボリューションは犬用・猫用が体重別に全6種類ラインナップされています。
体重2.5kg以下の子犬用、子猫用は犬猫共通のお薬ですが、成猫・超小型犬・小型犬・中型犬・大型犬は内容量や、主成分である「セラメクチン」の保有量がそれぞれ異なっています。
体重1kgに対してセラメクチン6mgを基準として選ぶ必要があります。
レボリューション猫用・犬用の違いとは?
レボリューションの犬用と猫用では何が違うのでしょうか?
早速、かかりつけの動物病院で獣医さんに質問してきましたのでセリフ付きで再現しました。
レボリューションの犬用と猫用に違いはあるのかしら?
もちろん違いますよ。


どこが違っているの?
こちらをご覧ください。

レボリューションの種類 | 体重 | 内容量 | 成分 | 参考価格 |
---|---|---|---|---|
レボリューション15mg子猫・子犬 | 2.5kg以下 | 0.25ml×3本 | セラメクチン60mg/ml | 2,521円 |
レボリューション45mg猫用 | 2.6kg~7.5kg | 0.75ml×3本 | セラメクチン60mg/ml | 2,972円 |
レボリューション30mg超小型犬用 | 2.6kg~5.0kg | 0.25ml×3本 | セラメクチン 120mg/ml | 2,922円 |
レボリューション60mg小型犬用 | 5.1kg~10.0kg | 0.5ml×3本 | セラメクチン120mg/ml | 3,599円 |
レボリューション120mg中型犬用 | 10.1kg~20.0kg | 1.0ml×3本 | セラメクチン 120mg/ml | 3,923円 |
レボリューション240mg大型犬用 | 20.1kg~40.0kg | 2.0ml×3本 | セラメクチン120mg/ml | 4,566円 |
レボリューションの主成分は『セラメクチン』です。この成分がノミ・ミミヒゼンダニ・回虫の駆除や予防、フィラリアの寄生予防などに効果を発揮します。

ですから、体重に対してセラメクチンの投与量が少ないと十分な効果を得る事が出来ません。反対に、セラメクチンが多すぎると副作用などが出る可能性が高くなります。つまり、犬用と猫用が分かれているのは、体重別に適量のセラメクチンを1本のピペットで投与出来るように作られているからです。

成猫用はセラメクチンの量は45mg含まれており、超小型犬用はセラメクチンが30mg含まれています。
小型犬用にはセラメクチンが60mg含まれているので効能が強すぎる可能性があります。
自分で量を測って使えば犬用を猫に使用する事は出来るか?またはその逆は?

であれば、注射器で測って使えばいいんじゃないかしら?
それはお勧め出来ません。なぜなら犬用と猫用では内容量が違うからです。犬用は主成分の「セラメクチン」の含有量に対して内容量が少ないですが、猫用は内容量が3倍近くある事に注目して下さい。


なぜなのかしら?
レボリューションは皮脂を伝って体に広がるように作られているからです。猫は犬より皮脂が少ないのでセラメクチンを薄くして内容量を増やさないと体に上手く広がりません。逆に犬は皮脂が多いので少量でも十分に広がりますから容量が少なく作られています。


そうだったのね。犬用と猫用を兼用するのは止める事にします。
そうして下さい。もし価格が気になるなら、レボリューションを動物病院の半額で買う裏技もご覧ください。

猫用は1本0.75ml、超小型犬用は0.25ml、小型犬用は0.5mlが内容量です。
手元にあるレボリューションを使ってしまいたい、もしくは価格が安い方を使いたいなどご事情もあるかと思いますがオススメは出来ません。獣医師からの指示により注射器などで測って使われる場合であっても一度開封したら全て使い切りましょう。
価格を気にされているのであれば、『レボリューションのEU版!ストロングホールド』も選択肢の一つです。

当サイトの編集長として犬や猫を飼う上で役立つ情報やお得な商品などを紹介します。
記事の内容は医学的な判断、アドバイスを提供するものではございません。
ペットの病気やお薬については必ず獣医の指示に従って頂く事が重要です。
レボリューションとレボリューション(ストロングホールド)の違いを教えてください。
コメントありがとうございます。レボリューションは日本版商品名であり、ストロングホールドはヨーロッパ版商品名です。販売地域によって商品名が異なるだけで、成分などの中身はどちらも同じです。動物病院では日本版のレボリューションしか購入出来ませんが、ネットでは自由に選べる為、値段が安いストロングホールドを選ぶ方が多いですね。