商品名 | ネクスガードスペクトラ | ネクスガード |
---|---|---|
主成分 | アフォキソラネル ミルベマイシンオキシム | アフォキソレイナー |
薬のタイプ | チュアブル | チュアブル |
ノミの成虫 | ||
ノミの卵・幼虫・蛹 | ||
マダニ | ||
ハジラミ | ||
シラミ | ||
フィラリア | ||
回虫 | ||
鉤虫 | ||
鞭虫 | ||
ノミ/駆除までの時間 | 8時間 | 6時間 |
マダニ/駆除までの時間 | 48時間 | 24時間 |
体重制限 | 1.8kg以上 | 1.8kg以上 |
年齢制限 | 8週齢〜 | 8週齢〜 |
ネクスガードとネクスガードスペクトラの効果の違いを公式サイトで確認しましたが、詳しい記載が見つからなかったので販売元のメリアルジャパンに電話して確認してみました。
いろいろ質問しましたがオペレーターの対応がとても親切だったので印象も良かったです。ありがとうございました。
ネクスガードとネクスガードスペクトラに加えて、同じメーカーのフロントラインプラスも入れた3つの予防薬を比較しました。
この記事の目次
予防薬の3つの特徴の違いから使い分る
駆除したい寄生虫別による使い分け
ネクスガードはノミとマダニだけしか駆除効果がありません。
ノミとマダニに絞って駆除と予防がしたいという場合に限り適しています。フィラリア症の予防は別の製品を利用する必要があります。
蚊がおらず、フィラリア予防が必要ない冬季(地域による)が主な出番となります。
ネクスガードスペクトラは、フィラリア症予防とノミ・マダニの駆除、お腹の虫(犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫)をまとめて駆除出来ます。
地域によっては通年フィラリア予防をしておく方が安心です。フィラリア予防に加えて主な寄生虫をまとめて駆除出来るネクスガードスペクトラは非常に便利です。一年を通して人気No1の駆除・予防薬です。
フロントラインプラスは、フィラリア症予防とお腹の虫には効果がないようです。フィラリア予防薬は別途用意する必要があります。
ネクスガードシリーズとは違う特徴は、シラミやハジラミ・ノミの卵・幼虫・蛹に対しての効果が承認されている事です。
この中で唯一の背中に液を垂らすタイプの駆除薬なので、シラミやノミの卵などのように吸血しない寄生虫やその量が微量の寄生虫にも効果があるそうです。
駆除スピードによる使い分け
フロントラインプラスは皮膚の脂分を伝わり全身に薬剤が広がる事で駆除する仕組みですから、完全な駆除まで時間が掛かります。
フロントラインプラスの場合はノミは24時間、マダニは48時間で駆除すると発表されています。
ネクスガードはチュアブルタイプの口から食べるタイプの駆除薬です。
直接体内に取り込まれるのでノミは6時間、ダニは24時間というハイスピードで駆除する事が出来ます。
ネクスガードスペクトラも同じチュアブルタイプですが、薬の成分が違うので、
ノミは8時間・マダニは48時間以内とネクスガードよりも少し駆除に時間が掛かるようです。
駆除スピード別の使い分けとしては、素早く駆除する必要がある際はネクスガードを利用し、予防をを含めた緊急性がない場合はフロントラインプラスも選択肢に入ります。
ネクスガードスペクトラは駆除時間もある程度早く、この中では内部寄生虫やフィラリア予防に効果があるので、ノミ・ダニとフィラリア症を一度に駆除予防したい場合に最適です。
飲むか?背中に液を垂らすか?
すぐに被毛がベタベタしたり、汚れた環境に遊びに行く事が多かったりで、週に1回以上シャンプーを行う場合や、皮膚が弱い子の場合はネクスガードシリーズが合っています。
なぜなら、フロントラインプラスは皮膚につけるお薬なので頻繁にシャンプーをすると効果が薄れるそうですが、ネクスガードはチュアブルなのでどれだけシャンプーをしても効果に影響はないからです。
皮膚が弱い子の場合も錠剤タイプなので負担にならないとの事でした。
お薬をどうしても飲めない、もしくは飲んでも吐いてしまう犬には背中に垂らすタイプのプロントラインプラスを選ぶといいでしょう。
ネクスガードシリーズは美味しいらしい
ネクスガードとネクスガードスペクトラはソフトチュアブル(牛肉風味)の予防薬です。
そこで気になるのはちゃんと噛んで飲み込んでくれるかどうかではないでしょうか?
チュアブルタイプのお薬はたくさん販売されていますが、味付けによっては「プイッ」と逃げてしまう犬もいて、飲ませる事が難しいイメージがあり背中に垂すだけ投薬が済むフロントラインプラスを選ばれる方も多かったそうですが、ネクスガードはしっかりとそれらの問題を改善しているようです。
ネクスガードを販売している「メリアル」が行った30頭のワンちゃんを対象とした調査では、27頭のワンちゃんが好んで食いついたらしいです。3頭だけは食べてくれなかったようですが9割のワンちゃんが食べてくれている事からも期待出来そうです。
まとめ
ネクスガードとネクスガードスペクトラ、フロントラインの特徴と使い分け方について理解して頂けましたでしょうか?
フィラリア症は犬の命に関わる為、予防の優先順位は高いです。マダニも非常に危険です。
人がSFTSウイルスを保有するマダニに刺されると重症熱性血小板減少症候群に感染します。致死率は6.3%〜30%と報告されており犬と同居していてマダニを駆除しないのは自殺行為です。
ですから最低限、フィラリア症とマダニは予防し駆除しておく必要があります。
ネクスガードスペクトラなら全部まとめて駆除出来るので多くの飼い主さんに選ばれているようです。
おすすめ記事:ネクスガードスペクトラの通販!最安値で買う方法を紹介
ネクスガードスペクトラを毎月欠かさず使用していれば散歩でノミの成虫がくっ付いたとしても、産卵して卵や幼虫・蛹までいる事はほとんどないでしょう。
普段はネクスガードスペクトラを常備しておき、シラミを見つけた時にはフロントラインプラスを使用すればいいでしょう。
2級愛玩動物飼養管理士の資格を所有しています。
ペットの病気という難しい話ではありますが、飼い主さん目線でなるべく分かりやすく執筆するように心がけていますのでよろしくお願い致します。
フロントラインの説明合ってます?フィプロニルは血中に移行せず、接触毒により効果を発揮すると思いまし、メーカーもほぼ血中に移行しないという説明をしてます。
血を吸う吸わないに関わらず効果があるので一番効果が出るのはは早いかと思います。
執筆ミスがありましたので該当箇所を修正させて頂きました。貴重なコメントありがとうございました。